やってみた正直な感想
実際にその環境に身を置いてみて、最初は「やっと行動できている」という安心感があった。
何もしないまま時間だけが過ぎていく不安から、一時的に逃れられた感覚は確かにあった。
しかし、続けるうちにその安心感は少しずつ薄れていった。
特に毎週行われていた講演会では、自慢話や過去の武勇伝が中心で、正直なところ「これを聞く意味は何だろう」と感じることが多かった。
学びや再現性のある話というより、成功しているとされる人の体験談を聞かされる場、という印象が強かった。
配布された教材についても同様で、中身はかなり薄く、これで何かが身につくとは思えなかった。
扱っているビジネス内容も、今振り返れば「情報弱者に向けて情報教材を売る」構造に近かったように感じる。
前向きになるために始めたはずなのに、
次第に「自分は何を学んでいるのだろう」「本当に価値のあることなのだろうか」という疑問が膨らんでいった。
今振り返って思うこと
当時は、冷静に考える余裕がほとんどなかったと思う。
「ここでやめたら意味がない」「続ければ報われるはずだ」
そう思い込むことで、自分を納得させていた部分もあった。
疑問を持つことや立ち止まることが、
あたかも「行動できない人の思考」のように扱われる空気もあり、違和感を表に出しにくい環境だった。
おそらく自分が求めていたのは、稼ぐノウハウ以上に、
「このままでも大丈夫だと思える居場所」だったのだと思う。
この界隈はこういう構造なのだと思う
これはあくまで個人的な体験と考察だが、
現状を変えたいのであれば、ある程度「意識の高い環境」に身を置く必要がある、という考え自体は間違っていないと思う。
転職やキャリアアップも、本質的には同じだ。
実際に成果を出している健全なコミュニティが存在するのも事実だろう。
ただ、ネット上を見ても分かる通り、残念ながらそうでないコミュニティが多いのも現実だ。
会員数と実際に動いている人数は別物であり、
成果として語られるものは一部の目立つ事例に集中しやすい。
辞めた人やうまくいかなかった人の声は、ほとんど表に出てこない。
その結果、「うまくいかないのは自分だけなのではないか」と思い込んでしまう構造が生まれるのだと感じた。
これから同じ界隈を見る人へ
もしこれから、似たような界隈に触れることがあれば、
少しでも迷いや疑問を感じた時点で、自分なりにネットで調べてみることをおすすめしたい。
コミュニティの中にいると、違和感は「気のせい」「考えすぎ」として否定されがちだ。
一方で、親や友人に相談しても、
その世界を知らないがゆえに「危ないからやめろ」と言われるだけで、
具体的な判断材料にはならないことも多い。
だからこそ、感情ではなく、情報で判断する時間を持つことが大切だと思う。
また、「はっきり分からないけれど、何かおかしい」と感じた場合、
無理に白黒をつけようとしなくてもいい。
その場で正論をぶつけたり、理由を説明したりせず、
静かに距離を取る、いわゆるステルス離脱も、
自分を守るための回避行動としては、十分に正解だと思う。
環境を変えようとしたこと自体は、決して間違いではない。
ただ、その環境に居続けるかどうかを決める権利は、常に自分にある。
まとめとして
この経験が正解だったのか、間違いだったのかは、今でも断言できない。
ただ一つ言えるのは、当時の自分は本気で将来を考え、行動しようとしていたということだ。
この記事が誰かに特定の判断を促すものになればとは思っていない。
ただ、同じように悩んでいる人が「違和感を持ってもいい」と思えるきっかけになれば、それで十分だと思っている。
最後の一言
違和感に気づいた時点で立ち止まり、自分の感覚を信じて距離を取ることも、立派な「前進」だと思う。